2001年、劇団レトルト内閣を旗揚げし、以降座付作家として全作品の脚本・演出を手掛ける。女性ならではの叙情的な台詞で耽美世界を作りあげるかと思えば、凶器のような言葉の羅列で見るものの心をざっくり刻み、ときには節操のないナンセンスギャグの連打で客席を煙に巻く。
作曲家としての顔も持ち、バンド「白色テロル」を主宰する。全楽曲の作詞・作曲に加え、楽曲提供も積極的に行い、またキーボード奏者としても活動。どこか懐かしく耳に残るメロディと衝動的な詞が印象的な楽曲は、「エレガンスロック」と呼ばれる独自のジャンルを切り開く。身体表現にも造詣が深く、パフォーマーとして東京・パリなど国内外での活動経歴を持つ。
多岐に渡る活動で培われた表現センスはレトルト内閣の作品にも色濃く反映され、徹底的なビジュアルへのこだわりと相まって独自の世界を形成している。