劇団レトルト内閣10周年記念公演第2弾「猿とドレス ~誰カガワタシヲ盗作スル~」は、ファッション業界が舞台の心理サスペンス。
オリジナルのデザインを求めるあまり、追い詰められてゆくデザイナーの心理的暴走と混沌を描く。2011年2月に上演された10周年記念公演第1弾「さらばアイドル、君の放つ光線ゆえに」で観客を魅了した、華やかでポップな混沌世界をさらに色濃く作り上げる。
主人公の姿に、レトルト内閣にしかできない表現を追い求めた10年間の歩みを重ねる。
エレガンスロック演劇を掲げ活動する劇団レトルト内閣。その舞台はエンターテインメントでありながら「振り切った暴走アート」とも評される。
無駄のないストーリー構成に、エレガンスロックと呼ばれる劇中歌、B級レビューと銘打つショーシーンが作品を彩る。詩的なセリフ表現、多彩なキャラクター、唐突なナンセンスギャグも近年の作品の特徴。華やかなのにダーク、B級なのに耽美という独自路線を開拓し続け、2011年には旗揚げ10周年を迎えた。
ゲストには、レトルト内閣レギュラー出演中の朝日放送アナウンサー・上田剛彦、コントユニットかのうとおっさんの有北雅彦という新鮮な顔合わせ。
レトルト内閣初登場となる有北のコミカルな演技がエレガンスロックとどう絡むのか、必見である。