華やかなのにダーク、B級なのに耽美という独自路線を開拓し続ける劇団レトルト内閣。その舞台はエンターテインメントでありながら、音楽から想起されるパフォーマンスアートとしても高評価を得ており、エレガンスロック演劇という独自のジャンルを切り開く。
2001年、関西学院大学の演劇サークルを母体として、座長・川内信弥(かわちしんや)を中心に旗上げ。演出・脚本・音楽は三名刺繍(みなししゅう)が担当。HEP HALL、ABCホールなど、大阪の劇場中心に2016年現在で24回の演劇公演を重ねてきいる。
第24回公演
「まことに神の造りしをんな -智恵子抄-」
(2015年12月 ABCホール)
劇団レトルト内閣、原点回帰のエレガンスロック音楽劇。日本史上最も有名なラブストーリー・智恵子抄。
第22回公演「酔筆 奇術偏狂記」
(2014年8月 HEPホール)
脚本・演出の三名刺繍が、自らの祖父であるマジシャン・金沢天耕(1909-1995)をモデルに書き下ろした、ヒストリカル・マジック戯曲!!
第20回公演
「エレガンスROCK 倦怠アヴァンチュール」
(2013年2月 HEPホール)
劇団代表作の再演作品。明るく切ないニューハーフの生き様を描いた大阪発エレガンスロック演劇。
第19回公演「金色夜叉オルタナティブ」
(2012年6月 HEPホール)
近代文学の金字塔、尾崎紅葉の「金色夜叉」を大胆リメイク!新解釈・エレガンスロック版「金色夜叉オルタナティブ」。
第18回公演「猿とドレス」
(2011年9月 ABCホール)
ファッション業界が舞台の心理サスペンス。オリジナルのデザインを求めるあまり、追い詰められてゆくデザイナーの心理的暴走と混沌を描いた。
劇団レトルト内閣の座付脚本家。旗揚げ以来、全作品の脚本・演出・音楽を手掛ける。
演劇と音楽に留まらず、映像や身体表現から影響を受け、パフォーマンス性の高いステージングを展開。舞台作品やラジオドラマ等、外部への脚本提供も多く手がけ、「眼帯のQ」でAAF戯曲賞の最終選考にノミネートされる等、活躍の場を広げている。
また、音楽にも造詣が深く、バンド「白色テロル」を主宰。2013年の解散まで、全楽曲の作詞作曲を手掛け、外部への楽曲提供も行う。演奏家として磨かれたセンスは劇作にも色濃く反映され、耽美と笑い、詩と音楽を自在に行き来するエンターテインメント空間を築いている。
誕生日は元旦。