レトルト内閣は、座付き作家三名刺繍が制作するオリジナル楽曲を使った音楽劇にこだわってきた。
近年では、関西を代表するミュージシャンたちとタッグを組み、サックス武井努、ギター菱沼カンタの書き下ろしを含め、即興的に演奏されるバックミュージックで、多彩な音空間を提供している。
まつりGORINは、世界各国の音楽をテーマに、ワールドミュージックの色彩を持つ音楽劇である。サックス、エレキギター、ベース、ドラムの音色の他に、笛の音色や、パーカッションなど、複数の音色を組み込んでいる。縦横無尽に奏でられる太鼓のサンバリズムに、狂おしく咆哮するサクソフォンの響き。迫力のバンドで届けるカーニバル音楽に、思わずお尻が浮き上がる。
前回本公演 / 音楽劇「エピメテウスの眼鏡」プロモーション映像
前々回本公演 / 音楽劇「オフィス座の怪人」プロモーション映像
華やかなのにダーク、B級なのに耽美という独自路線を開拓し続ける劇団レトルト内閣。その舞台はエンターテインメントでありながら、音楽から想起されるパフォーマンスアートとしても高評価を得ており、エレガンスロック演劇という独自のジャンルを切り開く。
2001年、関西学院大学の演劇サークルを母体として、座長・川内信弥(かわちしんや)を中心に旗上げ。演出・脚本・音楽は三名刺繍(みなししゅう)が担当。近鉄アート館、HEP HALL、ABCホールなど、大阪の劇場中心に2018年現在で27回の演劇公演を重ねてきいる。
第26回公演「オフィス座の怪人」
(2017年3月 近鉄アート館)
そのオフィスの地下書庫には怪人がいるという。その歌声は、出世に響くという。サラリーマンの、愛とロマンと冒険を歌い上げる壮大な音楽劇。
第24回公演
「まことに神の造りしをんな ― 智恵子抄 ―」
(2015年12月 ABCホール)
原点回帰のエレガンスロック音楽劇。
日本史上最も有名なラブストーリー・智恵子抄。
第22回公演「酔筆 奇術偏狂記」
(2014年8月 HEPホール)
脚本・演出の三名刺繍が、自らの祖父であるマジシャン・金沢天耕(1909-1995)をモデルに書き下ろした、ヒストリカル・マジック戯曲!!
第19回公演「金色夜叉オルタナティブ」
(2012年6月 HEPホール)
近代文学の金字塔、尾崎紅葉の「金色夜叉」を大胆リメイク!新解釈・エレガンスロック版「金色夜叉オルタナティブ」。