劇団レトルト内閣 【演劇・大阪】

謹賀新年

 新年あけましておめでとうございます。劇団レトルト内閣座長の川内です。
旧年中は、皆様にはひとかたならぬご支援を賜り、誠にありがとうございました。

 2015年は劇団として挑戦の年でした。6月には初めての近鉄アート館進出。総勢17名のキャストが戦後70年を駆け抜ける意欲作第23回本公演「文明ノ獣」を持ち込みました。結果、劇団史上最高傑作、という評価を多くいただき、劇団としても大切な代表作となりました。

 続いて12月には、4年ぶりのABCホールで、第24回本公演「まことに神の造りしをんな -智恵子抄-」を上演。音楽劇への挑戦、世界で活躍するミュージシャンたちによる生演奏コラボという大胆な作品でした。1,000名近いお客様にご来場いただき、新たな境地を開拓した作品となりました。

 どちらの作品も、劇団員の力だけでは決してできなかった。キャスト、スタッフ、そしてお客様。本当に多くの出会いが僕たちに作品を創らせてくれた、そう思っています。あらためて、2015年に出会った全ての方に、感謝を申し上げます。

 2016年は、劇団にとって旗揚げ15周年の節目となります。これまでの歩みの中で、多くの出会いと別れがありました。別れはとても寂しいことです。それでも、レトルト内閣に少しでも関わってくれた全ての方々に、心から感謝をしています。今は進む道が違っていても、それらの出会いがなければ今のレトルト内閣はなかった。出会いによってどんどんと色を変え、変化を繰り返して成長してきたレトルト内閣座長として本当にそう思います。
また別れに伴うように、新しい出会いもたくさんありました。新しいメンバーとの出会いで、劇団の作品がどんどん進化していくことを肌で感じます。
新たな才能との出会いで化学反応を繰り返し、どんどん色を変えてゆく劇団レトルト内閣。これからこのレトルト内閣がどのように発展していくのか、とても楽しみです。

 僕たちの挑戦は続きます。2016年は、初秋に新作を15周年記念公演として上演予定です。15年をかけて辿り着いた今の劇団の持てる力をすべて注ぎます。レトルト内閣の新しい歴史の1ページとなる公演です。ぜひ、ご期待ください。

2016年 元旦

劇団レトルト内閣座長 川内信弥

劇団レトルト内閣

関西学院大学の演劇サークルを母体として2001年に結成した劇団。座長は川内信弥、演出・脚本・音楽は三名刺繍が担当。近鉄アート館・ABCホール・HEP HALLなど大阪の劇場を中心に演劇の舞台公演を行っている。